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冬の書評大会を実施します!

更新日:2020年12月24日

book伏見神川教室では夏休みに続き冬休みにもみなさんに少しでも読書を頑張ってもらおうということで、書評大会を実施しています。これは洛西進学教室の全体の長期休暇特別講座です。小学生から中学生まで生徒の皆さんが書いてくれた書評でNo1を決めようじゃありませんか!そのような中でもぜひ「読書」をこの夏は皆さんで頑張ってみませんか?ということで、桂川教室の先生も書評を書いてみました。

本のタイトル:「食の歴史」 プレジデント社 著者:ジョンアタリ

あらすじ・書評

およそ1万年前から人類は一つの土地に定住を始めた。
人口が増えたため、自分たちで食糧をつくり出す必要があったのだ。同時に動物の家畜化も始まった。
メソポタミア・中国・エジプト…いずれの土地でも河川の周辺にダムや水路をつくり、農業を充実させた。食糧があれば人が集まり、帝国が生まれる。彼らは栄養価の高い食糧を食べているので、戦闘になれば他の集団を圧倒できる。文明の発達も「食」があればこそ、だったのだ。

19世紀後半になると、「カロリー」「ビタミン」といった食の栄養価をあらわす概念が登場し、食品の味は二の次になった。アメリカでは、味気ないが栄養価の高いものを素早く食べようになり、工場でも家庭でも食事にかける時間は削減された。そうしてアメリカ人の生産性は向上し、アメリカの経済は急成長を遂げたのだった。
アメリカでは食品産業が最大の産業となり、同時に政治力も持つようになった。ヨーロッパでも食品会社ができ、世界の食品業界は経済のみならず政治や思想の面でも巨大な勢力となっている。食品業界の売上高は自動車業界の2倍以上にも相当している。

2050年、世界人口は90億人になると予測される。都市部で生活しているのは現在55%だが、2050年には75%になる見込みだ。現在の生活を維持するならば、2050年までに世界の食糧生産量を70%引き上げなければならない。しかしそれでは地球が壊れてしまうだろう。2050年の人類を養う(は、ブラジルの国土ほどの土地を伐採して農地にする必要があるという研究結果も出ている。

この本では、人類の誕生以前から現在、さらに30年後の未来までの「食」について論じている。
食の歴史を読んでいくことで現代の食生活の問題点を理解でき、未来の予測にも繋がっている。

読書は国語の力の基礎となりますし、国語はすべての教科の基礎でもあります! 是非、この夏は「読書」にも力を入れていきましょう!